空手の技術研究

月刊空手道にて好評連載中!【空手技術開発プロジェクト】 未だ明かされなかった空手の極意・秘術・奥義が今ここで・・・!

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詳細は、日本拓道会空手連盟のホームページを御覧ください。

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月刊空手道連載用 特別編 第43話 外見ではわからない、空手家の強さを身に付ける方法

空手家は、他の格闘技・スポーツ選手などと比べ、普通の人の体型であることが多いのではないでしょうか。柔道やレスリングや相撲など、見るからにそのまんまの体型の選手ばかりです。では、普通の人の体型で、いったい何が普通の人とちがうのでしょうか。それは、身体操作の達人になることが求められ、変幻自在に思った通りの動きをすることが最も重要な部分のために、これといって筋骨隆々でもなく、特別太っている訳でもないのです。だからといって破壊力が無いわけではなく、合理的な身体操作により、破壊力を得ているのです。

では、その合理的な身体操作の要素となるものには、どのようなものがあるのでしょうか。
この要素は、つまり外からは捉えにくいもの、外見ではわかりずらいものと言えるでしょう。まずは、“気”。これは、気力・気迫・気構え・気持ち・空気・やる気などで表されます。次に、“肝”。肝試し・肝を据える・肝を冷やす・肝っ玉などです。次に、“呼吸”。空手やスポーツ・武道など、あらゆる場面で必然的に、呼吸又は、さまざまな呼吸法が自然と行われます。次に、“目付け”。これは、目線・見るときの目・観察するときの観の目などがあります。次に、“丹田”。上中下の丹田については、近年盛んに取り上げられるようになりました。次に間接的ですが、“間合い”。次に、バランス感覚や、体型や筋力のバランスなど。最後に、見えにくい要素として今回メインに取り上げる、“インナーマッスル”。外見では確認しずらい、体の内側の筋肉です。

あえて説明しますが、このインナーマッスルとは、特に強い力を発揮する大きく外側に見える筋肉ではなく、体の内側の小さな筋肉で、関節を固定する役目があり、肩や腰や膝などをささえたり、細かいひねりや微妙な動きを行うために必要な筋肉で、知らず知らずのうちに日常で働き続けている筋肉です。又、素早い動作をするためには、欠かせない筋肉であると言えるでしょう。将に、空手家には必須アイテムと言ったところでしょうか。このインナーマッスルを鍛えるには、軽度の負荷にて、比較的ゆっくりした動作を、高レップ(回数)で行うトレーニングが有効とされています。又、・・・が、実は、インナーマッスルを鍛えるのに非常に効果的です。近年、怪我の防止の為に特に注目されている筋肉です。

我々空手家は、普段あまり使わないような筋肉をけっこう使っているようで、日々指導をしていると、思わぬ所が筋肉痛になった。と言うような話をよく聞きます。それと、稽古の中で、一見こんなことが稽古になるのか。といったことをずいぶんとやっているような気がします。それは、・・・や、・・・。又は、・・・などの稽古で、バランス感覚も身に付くことでしょうが、インナーマッスルを鍛える結果にもなっているように感じます。



(イメージ図及び、…の部分の説明をご覧になりたい方は、“月刊空手道”VOL.458、2008年8月号の連載記事、“空手技術開発プロジェクト”を、ご覧ください。)

第44話につづく。

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月刊空手道連載用 特別編 第42話 体の使い方の意識ポイント

忘れる前に思い出すことを繰り返すことで、いつでも思い出せるようになります。これで初めて覚えた。と言うことになります。勉強などの頭で覚えれば良いことは、これで良いでしょう。しかし、スポーツや武道・武術・お稽古事は、体で覚えて、初めて覚えた。と言うことになります。つまり、忘れる前にやってみること。練習すること。稽古すること。これを繰り返すことで、体で覚え、体得することができ、身に付いた。と言うことになります。

分かり易い例ですと、自転車に乗れるようになるまでと、乗れるようになってからのことを思い起こすと、どういうことなのかが明確になるでしょう。
皆さんは自転車に乗れるようになるまで、何度倒れてもあきらめずに、次はこうしてみよう。右に倒れそうになったら、ハンドルを右に切るんだ。などと自分に言い聞かせて、反省点・改善点を頭で考え実行し、何度も何度もそれをくりかえし、また、それを忘れる前に毎日続けて、初めて自転車に乗れるようになったことと思います。いざ乗れるようになってしまうと、日を追うごとにだんだんレベルアップし、横を向いても、話しながらでも、ハンドルから片手をはなしても乗れるレベルまでになっていたことでしょう。

空手も全くいっしょで、自転車で右に倒れそうだからハンドルを右に切ろう。などと考えてからやっているレベルでは、まだ自転車には乗れないのといっしょで、空手に当てはめると、敵の突きが来たから、この技で受けて、あの技で反撃しよう。などと考えているうちに、敵に倒されていることでしょう。
考えてからやっていたのでは、遅すぎるのです。横を向いても、話しながらでも、片手で戦っても戦えるレベルまでになっていて自転車に乗れるようになってしばらく経ったのと同じくらいのレベル。と言うことになるでしょう。つまり、意識して反省点・改善点を頭で考え実行し、何度も何度もそれをくりかえし、また、それを忘れる前に毎日続けて、空手を体得・身に付けて行くということを怠っていては、空手は身に付きません。

そこで今回は、更なるレベルアップを目指した体の使い方の意識ポイントについて、お話を進めたいと思います。
頭・胸・腹など上中下の丹田や、肩胛骨の開閉、骨盤の使い方などの体幹の使い方は、最近よく話題になりますので最小限にとどめ、肘・膝・手・足の使い方のお話をいたします。
前話で、力みによる居着きのお話をしましたが、飛び跳ねたり、力を入れることの繰り返しで戦っていると、モーションが付き敵にとって遅い動きになったり、更には想像以上の体力の消耗が起こります。また、力を込めて極めるだけでなく・・・により、必要以上の力みは解消されるでしょう。
試合で、1回戦2回戦と回を重ねるごとに疲労し、その結果、力みが抜けた良い動きになることを考え、始めからよけいな力を抜いた動きをする為には、肘・膝・手・足を合理的に使うことができると良いでしょう。

・・・、頭が後ろに傾き体は後ろに倒れます。・・・ると逆の事が起こります。右手を・・・すると体は右に旋回します。又、上下左右に・・・すると、その方向に体が向きます。脚でも同じです。膝や手や足・・・に体は移動します。移動基本の運足で、足を摺り足で真っ直ぐ進める人がいますが、スピードが出ない上に力みが発生し、非合理的です。・・・ことで、より合理的な早い体幹の移動が可能になります。



(イメージ図及び、…の部分の説明をご覧になりたい方は、“月刊空手道”VOL.457、2008年7月号の連載記事、“空手技術開発プロジェクト”を、ご覧ください。)

第43話につづく。

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月刊空手道連載用 特別編 第41話 ゆっくり早く

皆さんは、ゆっくり早くってわけわかんねーよ。と、言われることと思います。しかし、勝負においてのスピードは実際のスピードとは違い、敵にとって速く感じるか否かであり、それに反応し対処できるものなのかが、問題となります。まず第一に、自分よりより遠くで動く物に対しては、あまりスピードを感じるものではありません。極端な例をあげますと、空高く飛行している飛行機は、もの凄いスピードで飛んでいるはずですが、手が届けば、簡単に捕まえられるくらいゆっくり移動しているようにしか見えません。

第二に、近くても自分の周りをちょろちょろ動いているものは、比較的簡単に捕まえることができるでしょう。例えば、二人一組になり、突きを極める目標が敵の顔と想定し、その敵の顔に見立てた物を、手の届く距離からあまりスピードを入れずに自分の周りに近づけてもらい、それを突いてみます。簡単に上段突きを極めれたのではないでしょうか。次に、それをおなじように真っ直ぐ自分の顔面目がけて近づけてもらい、それを突いてみましょう。どうでしたか。突きを入れるどころか、自分の顔面にその敵の顔に見立てた物がぶつかってしまいませんでしたか。そうなんです。自分に目がけて真っ直ぐ向かってくる物は、自分にとっては、とても速くて捕らえにくいものなのです。
敵の顔面めがけて、真っ直ぐ頭(顔)から突っ込んで行った方が意外に殴られないもので、怖がって斜めに突っ込んだり顔をそむけながら突っ込むと、実は、敵にとって非常に殴りやすい状況を作ってしまう結果になるのです。

人間は、ゆっくり動く物にはゆっくり反応し、速く動く物には当然速く反応します。つまり、ゆっくり近づき速く攻撃すれば、敵にとって非常に速い攻撃になり、且つ、攻撃は真っ直ぐが、より速い。ということになるでしょう。

では次に、科学的に証明された事実なのですが、人間が目で物を捕らえて体が反応するまでのタイムは、0.1秒以上かかるそうです。空手技術開発プロジェクトの第一話の二次有効ゾーン。つまり、手を伸ばせば届く距離から、その手で攻撃を行うと、大抵は0.1秒かかりません。つまり、手を伸ばせば届く距離までゆっくり間合いを詰めることができれば、確実に敵に攻撃をかわされずに極めることができる。と言うことになります。この事実により、いかに前の手や足を有効に使うかが、敵にとって速く確実に極まる技を出す結果になる。ということが明確になったのではないでしょうか。

もう一つ、非常に重要なことがあります。それは、スピードを出そうとすれば良いとはかぎらない。ということです。スピードを出そうとするあまりに、力みにつながったり、技の起こりがバレバレになってしまう可能性があるからです。もっと分かり易く言いますと、モーションが付いてしまう。更に分かり易い説明をしますと、よっこらしょ。と、技を出さないように。と言うことで、どんなにスピードがある技が出せたとしても、実際には、とても遅い攻撃になり、簡単によけることができます。逆に、ゆっくり動くことで、敵に技の起こりを感じさせず、敵にとっては、速い攻撃技につながることもあるでしょう。

私はよく生徒達に・・・と、指導します。
つまり・・・することで、私の言う、ゆっくり速く。は、可能となるのです。



(イメージ図及び、…の部分の説明をご覧になりたい方は、“月刊空手道”VOL.456、2008年6月号の連載記事、“空手技術開発プロジェクト”を、ご覧ください。)

特別編 第42話につづく。

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月刊空手道連載用 特別編 第40話 力の強弱・体の伸縮・技の緩急

我々伝統空手の松涛館流派では、形の三要素と言われる重要な要素があります。それが、力の強弱・体の伸縮・技の緩急です。
前話で、ある剛柔流の先生のお言葉で、剛柔流は敵に触れてからが勝負です。というお話をお聞きし、御指導いただいたことがあります。と書きました。そこで、ご理解がより深まりますようにもう少し剛柔流と松濤館流の違いと、形についてのお話をさせていただきたいと思います。

空手は中国拳法の影響を受けている。或いは、流れを汲む。と言われています。剛柔流は中国拳法で言うところの南派で、小舟の上の足場の悪い近間で戦っていたものである。と云われ、松濤館流は、中国拳法で言うところの北派で、馬賊が馬に乗り、激しく動き回りながら戦っていた。と云われています。これらの歴史から、当然、剛柔流は間合いが近く、敵に触れてからが勝負。と言うことの理解ができます。松濤館は間合いが遠く、敵に触れた時には、その敵は倒れている。というような技がほとんどです。と言うことのご理解もいただけたことでしょう。我々松濤館流派にとっては、剛柔流は、その指導を受ければ受ける程、全く正反対の空手。といった感覚を受けます。実は、これらの特徴がそのまま受け継がれているものが、形なのです。

形は、先人達が幾多の戦いの中からあみ出した技の記憶装置。技の宝箱。と言ったところでしょう。また、この形文化は、東洋文化の最大の特徴とも言えるのではないでしょうか。つまり、我々空手家にとって、この空手の形を理解し修得することが必須であることは、火を見るより明らかです。幸い、我々伝統空手各派においては、100種類以上の形が脈々と受け継がれています。そして現在の世界ルールでは、この形種目の団体形競技は、分解組手が採用されていることは、我々にとって非常に有益である。と言えるでしょう。
この形と言うものは、もの凄いものです。それは、形の中の一つの技の解釈、形の分解組手は1種類ではない。ということで、幾通りもの解釈ができるのです。この東洋文化の最大の特徴とも言える形の素晴らしさは、我々空手家にとって先人達に感謝すべきことであり、また、非常にワクワクすることでもあります。

そこで、我々松涛館流派の形の三要素と言われる重要な要素である、力の強弱・体の伸縮・技の緩急とは、いったいどのようにすれば良いのでしょうか。また、どうすればこれが空手の技術開発につながるのでしょうか。それは、…して、戦うわけです。
力の強弱とは、力を入れたり、抜いたり。体の伸縮とは、伸びたり、縮んだり。技の緩急とは、スピードを入れたり、ゆっくりやったり。…です。



(イメージ図及び、…の部分の説明をご覧になりたい方は、“月刊空手道”VOL.455、2008年5月号の連載記事、“空手技術開発プロジェクト”を、ご覧ください。)

特別編 第41話につづく。

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